第一声が「ママ来ないで」でした（2歳4ヶ月保護者）

保育園でも近所の子からもワガママ認定されています。

何をしても変わらないかもしれない…

と思うこともありました。

今日帰ってきて第一声が

 

「ママ来ないで」

 

でした。

車にも自分1人で乗りました。

別人になっていました。

まったく凄いことではないですが、私たちにとっては奇跡のようです。

ご指導いただきありがとうございます。

（2歳4ヶ月保護者）

 

来室時、子どもが泣いていると親としては

 

「離れてはいけないのではないか？」

「泣いてまわりに迷惑がかかるのではないか？」

 

と様々なことを思うものです。

先日、2歳の子どもが泣いていましたが、私の中で

 

「この泣き方なら大丈夫」

 

と判断し、

 

「教室から出られて大丈夫ですよ。45分後、お迎えお願いいたします」

 

と伝えました。

母親が教室を出たあと、ものの数分で泣き止み、落ち着いて課題に取り組んでいました。

 

私たちにとっては奇跡のようです。

 

と言われていますが、奇跡を起こしたのは保護者の方です。

あの時、母親が教室から出たからこそ、子どもが

 

「自分でやろう」

 

と腹をくくったような気がします。

 

「環境は大事」

 

と言われますが、同じ教室であっても、

 

「親がいる教室」

「親がいない教室」

 

は大違いです。

2歳4ヶ月なら尚更です。

 

あの時、

 

「私の提案を受け入れる柔軟性」

「教室から外に出る勇気」

 

この2つを持っていていただいて、むしろ私の方が感謝しています。

親として、子どもに対して柔軟な思考力を求めたり、チャレンジする勇気を求めたりすることはあっても、その矢印を自分自身に向けることはなかなかありません。

こちらの保護者の方は、私が

 

「教室から出られて大丈夫ですよ」

 

と言った時、一言も

 

「でも」

 

と言いませんでした。

 

このような状況で一言も

 

「でも」

 

と言われないのは珍しいケースです。

ですから、記憶に残っています。

 

今回、泣いていたのに泣かなくなったのは、まずは

 

「子どもが乗り越えたから」

 

という理由になるでしょう。

ですが、最初から最後まで見た身からしますと、

 

「親の柔軟性と勇気」

 

がまずあって、その上で子どもが乗り越えた、という考えになります。

あの時、保護者の方に柔軟性と勇気があったからこそ、45分後に子どもの口から

 

「ママ来ないで」

 

が聞けたのだと思います。

来週、ひょっとしたらまた泣くかもしれませんし、来月も泣くことがあるかもしれませんが、上向きの成長をしている実感はあると思います。

これからも

 

「でも」と言わない柔軟性と勇気

 

を持って頑張ってください。

 

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