優柔不断からの卒業。結果を体験させる子育てで決断力を育む秘訣

「うちの子、なかなか自分で決められなくて…」

「見てるとホント優柔不断で…」

 

このように思われたことはないでしょうか。

子どもの時、決断力に乏しくても、選択肢が限られていますので、そこまで困ることはありません。

 

「こういう性格なのかな」

 

で済む場合が多いです。

ただし、大人になると、取捨選択、決断を迫られる場面が増えてきます。

しかも多くの場合、期限が迫っています。

大人になって

 

「決められない…」

 

と悩む場合、もしかしたら幼児期の親との関わり方にヒントがあるかもしれません。

 

子どもの切断力、自分で決める力を育てる上で大切なことの1つが、

 

「決めたことの結果を体験させる」

 

です。

これは成功体験だけでなく、うまくいかなかった場合でも、その経験から学ぶ機会をつくること意味しています。

 

 

私たちは、自分の行動がどのような結果に繋がるか経験することで、次はどのようにすればいいか学びます。

自分で選んだことが良い結果に繋がれば自信になります。

もしうまくいかなくても

 

「次はこうしよう」

 

と考える力が育ちます。

親が先回りし、何もかも決めてしまったり、

 

「嫌がったら困るから」

「できないなんて可哀想」

 

という理由で失敗から子どもを遠ざけたりすると、子どもが自分で考え、自分で決める機会を奪うことになります。

それでは、いつまで経っても自分で決める力が育ちません。

 

どこで遊ぶか。

何をして遊ぶか。

どんな服を着るか。

 

日常生活の中で、決める機会をつくろうと思えばいくらでもつくれます。

その上で、決めたことの結果を経験させることです。

 

 

公園に行って遊ぶと決めたら、あとから急に雨が降ってきた。

ボールで遊ぼうと思ったら、池に落ちて取れなくなった。

薄着で出かけたら寒くて困った。

 

たしかに、このようなマイナスの出来事は、ない方が楽しく過ごせます。

ですが、だからと言って親が先んじて

 

「あれはダメ」

「これは危ない」

「それはやめた方がいいんじゃない？」

 

という禁止令をたくさん出し、子どもも禁止されることに慣れると、

 

「あなたは本当は何がしたいの？」

 

という、大きな問いに対して自分で考えないことになりますし、自分ではない誰かの人生を生きることになります。

自信を感じる子どもからは、自分で決めると同時に、結果も受け入れる姿勢を感じます。

 

点数が悪かった時、

 

「もっと勉強しとけばよかった」

 

と反省する生徒もいれば、

 

「ママがもっと早めに準備してくれたらよかったのに！」

「塾がもっと丁寧に教えてくれたらよかったのに！」

 

と、本気でまわりのせいにする生徒もいます。

これは生まれ持った性格のちがいもあるでしょうが、小さい時からの

 

自分で決めた経験

自分で決めたことの結果を受け入れる経験

 

のちがいでもあります。

心のどこかでいつも

 

「あの人のせい」

 

と思っているか、それとも

 

「今回はやってしまった。次はもっとちゃんと勉強しよう」

 

と思うのかで、長い目で見れば随分大きな差になります。

 

ただ、自分で決めるだけならわがままになる可能性もありますが、良い結果もそうでない結果も受け入れる経験をすると、責任感が生まれます。

人生のピークを12歳に持ってくるのか、30代、40代を過ぎても自信を持って生きていけるようにするのか、親の接し方はかなり重要だと思います。

 

 

決めることも、結果を受け入れることも練習です。

結局は回数、場数で考え方がつくられます。

 

「この子、困った経験があまりないけど、それは全部私が前もって道を舗装したからなんだよな」

 

と思い当たるところがあるならば、つらい経験をしてもすぐに挽回できるうちに決断と結果を受け入れる経験をさせてみませんか？

 

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