数学100点 中3定期テスト 数学が育てる社会で活きる6つの能力

中学3年生が定期テストで数学100点でした。

 

 

これまで何度も何度も

 

「今度こそ100点」

「今度こそ100点」

 

と思って指導してきましたが、やっと100点、ついに100点を取ることができました。

 

「実力的には十分100点取れる」

 

というのと、

 

「実際に100点取った」

 

というのでは、大きくちがいます。

定期テストは公式記録ですので、成績にも反映されます。

また、

 

「中3で数学で100点」

 

というのも価値があります。

 

算数や数学に強いと、社会に出ても活躍する場がありそうな気がします。

ここでは、今回のテストで試されたいくつかの能力についてお話します。

 

①学習計画性・自己管理能力

新しい知識を得る、技術を習得する姿勢は、社会に出てからも常に要求されます。

刻一刻と変わる市場の変化に対応するためには、学習計画性を持って自ら学ぶ姿勢は、個人の成長、キャリアアップに直結します。

また、自己管理能力は、業務・課題の優先順位付け、時間管理、体調管理等、限られた条件の中で最大限に力を発揮するために重要です。

特に、自己裁量が大きい場面で、

 

「自分に甘くなっていないか」

「楽しようとしていないか」

 

と自分自身に問い正しながら、目標達成のために実行し続けられるかどうかというのは、成果を上げられるかどうかだけでなく、その人の生き方にもつながります。

 

②基礎的な知識の確実な定着

社会に出ると、

 

「これぐらい知ってて当然」

 

という場面が必ず出てきます。

それは専門知識であったり、業務プロセスであったり、ビジネスマナーであったりと、義務教育で一度も習わなかった社会の常識がどんどん目の前に現れます。

これらをひとつひとつ正確に理解し、記憶し、使えるように身につける能力は、社会人として日々の業務を円滑に進める上で必要です。

基礎がしっかりあるおかげで、応用に入れます。

自分の思い込み・価値観優先ではなく、

 

「正確な知識をインプットする姿勢」

「正確な情報から判断する姿勢」

 

は、周囲からの信頼性向上にもつながります。

 

③正確な計算力・適切な解答力

今回のテスト範囲に、多項式の展開と因数分解が含まれていました。

展開も因数分解も、

 

「多分できます」

「それぐらい大丈夫です」

 

と思う生徒は随分いると思いますが、ミスなく計算するというのは、意外と大変なことです。

正確な計算力は、経理、統計分析、エンジニアリング等、数値を扱う場で直接役に立つだけでなく、予算管理、データ分析等、様々な分野で必要とされます。

また、適切な解答力は、ビジネス文書やプレゼンテーション資料、顧客への説明の際、

 

「わかりやすい」

「誤解されない」

 

表現をする能力につながります。

解答用紙には、望まれる答えを望まれる形で書く必要があります。

当たり前のように思えることですが、

 

「答えは出たけど、書き方がちがう」

「数字は合ってるけど、単位がない」

 

というのは、中学生なら

 

「やっちまった」

 

で済みますが、いい大人が2度、3度とミスをすると、周囲から

 

「あの人に重要な仕事は任せられない」

 

と判断されます。

 

④読解力

社会では、契約書、企画書、報告書、メール等、文字情報に触れる機会が頻繁にあります。

 

「書かれていることを正確に読むことができるか」

「相手の意図を察することができるか」

「本当の要望を把握できるか」

 

この力があるか、ないかというのは、仕事ができる、できないに留まらず、

 

「コミュニケーション能力があるか」

「コミュニケーションを取ろうという気持ちがあるか」

 

という姿勢も見られます。

 

「この人、これ以上のものは読めないんだ」

 

と判断されると、より複雑で、より重要な情報を、その人に伝える理由がなくなります。

 

「あの人なら受け取ってくれそう」

「あの人ならどう解釈するんだろうか」

 

と思われる人のまわりには、新鮮で大切な情報が伝わってきます。

 

⑤複雑な問題への応用力

学校の勉強では、きれいな模範解答がありますが、社会で直面する問題は、複雑で整理されてなく、綺麗に割り切れないことが多いので、多角的な視点を持つ必要があります。

ここで活きてくるのが、数学の文章題で培った応用力です。

目の前にある情報から、

 

「これは⚪︎⚪︎」

「だから、これは△△」

「ということは、これは◻︎◻︎」

 

と、問題を整理し、既存の知識や経験を組み合わせて、最適解を導き出す力は、社会のあらゆる場面で求められます。

顧客から抽象的で漠然としたイメージを伝えられた際、

 

「でしたら、こちらはいかがですか？」

 

と具体的に提案できるのは、応用力あってこそです。

算数や数学のテストで、毎回後半の文章題を全部捨てるタイプの人には、

 

「Aと言われたらAを出す」

 

という、単純な業務しか任せられません。

採用における適性検査には、必ず数学に関する問題があります。

これは、

 

「理系の力が欲しいんですね」

 

というだけではなく、問題をより深く理解し、本質を見極めることができるか、効率的に解決できるか、柔軟な発想ができるか、と、様々な能力の有無を測ることができるからです。

応用力は、世の中が複雑になればなるほど必要とされる大切な力です。

 

⑥粘り強さ・集中力

目標を達成するためには諦めないことです。

そして、集中して取り組むことです。

目標を達成するために前進し始めると、なぜか必ず予期せぬことが起こります。

前進する力を攻撃力と言い換えれば、結果を出すためには攻撃力だけでなく、予期せぬトラブル、急なクレーム、唐突な横槍に耐えられる防御力も必要です。

そして、仕事には必ず〆切があります。

定期テストであれば、試験日という〆切があり、当日には制限時間があります。

限られた時間の中で、高い成果を出す、高品質なものをつくるためには、集中力が必要です。

勉強でも遊びでも、夢中で取り組んでいると時間を忘れます。

周りから見ると

 

「大変そう…」

 

と思っても、本人は意外と平気だったりするのは、夢中に取り組んでいて、時間を忘れているからです。

時間外労働の上限規制やブラック企業のニュースを見て思うのは、労働時間が長くても楽しく働いている人もいれば、労働時間はそこまでではなくても、やけにしんどいと思う人もいるということです。

夢中になっていれば、集中して取り組んでいれば、時間は関係ありません。

仕事の中身の前に労働時間に目が向くのは、夢中になれない、集中できないことも理由のひとつだと思います。

勉強も、好きで取り組んでいれば、時間の経過を忘れます。

勉強が苦手なうちは、教室の時計を頻繁に見たり、

 

「あと何分ですか？」

 

と聞いていた生徒が、勉強ができるようになると、時間について全く気にしなくなるケースをいくつも見てきました。

ひとりひとり、持ち時間は同じです。

時間は同じという条件の下で、より良い結果を出そうと思ったら、少しでも集中できるように環境を整え、心身を整えることです。

 

①〜⑥の力は、どのような職業であっても、どのような分野であっても、それぞれの場所で貢献できる大きな強みになると思います。

生徒にとっては、

 

「数学100点！やった！」

「受験勉強も頑張ろう！」

 

かもしれませんが、こちらとしましては、

 

「社会に出た時、活躍できるかどうか」

 

をいつも考えて指導しています。

 

現在、教室には1歳8ヶ月から高1まで在籍しています。

ですから、テストの結果、検定の結果、受験の結果だけではなく、必然的にもう少し長い目で見るようになります。

もちろん、今、目の前の結果は大事です。

大事ではありますが、その結果もふまえて、将来の夢や目標に向かって、それぞれ進んでほしいと思います。

 

数学100点、よかったですね。

これからも教室生皆さん、一緒に頑張っていきましょう。

 

2024年新潟大学附属長岡小学校に合格しました。

＞＞＞

新潟大学附属長岡小学校15名受験全員合格（2024年12月18日）

 

2024年新潟大学附属幼稚園に合格しました。

＞＞＞