シンディ・ローパーに殴られるぞ
中3英語の教科書「ニュー・クラウン」最初にシンディ・ローパー「True Colors」が出てきます。
信じられないことに、Cyndi Lauperを「キャンディー・ルパー」と読んだ生徒がいました。
「あのシンディ・ローパーをキャンディー・ルパーと読むなんて、シンディ・ローパーに殴られるぞ」
「国際問題になるからキャンディーはやめよう」
「というか、授業出てるの？」
これも時代ですね。
シンディ・ローパーは知ってて普通、ではないですもんね・・・。
いやいや！
授業で聞いたでしょうよ。
1ページ丸々「True Colors」についての話なんだから、いくらボーッと聞いてても、何度か耳に入るチャンスはあったと思うけどね。
生徒「今の英語の授業は、先生が教科書のQRコードを読みこんで、音を流すんですよ。で、曲も聞いて、感想を書くんです。それで終わりです。次のページに行きます。」
私「現在完了形とか不定詞とか出てきたでしょ？」
生徒「文法はやってません。感想を書いたら終わりです。」
私「それって授業なんかな？」
これがリアルな長岡市のある公立中学校の英語です。
信じられないことに、文法どころか和訳も一切していません。
和訳の前に音読もしていません。
もっと言えば、聞き流して終わりです。
授業を受ける前と受けた後で、一体、子どもの何が変わったんでしょうか。
そりゃあ普通に和訳させるだけで疲れるはずです。
また、テスト範囲にもなるワークには習ってもいない文法がしっかり出てきます。
習っていないことを自宅で宿題として、期限までにやらないといけないのです。
それを繰り返して、勉強が好きになる子どもになるでしょうか？
そもそも、
「これは教育なんだろうか？」
と思いましたし、ただただ危機感を持ちました。
これは、英語ができるようにならないというだけでは済みません。
私「わからない単語はどうするの？」
生徒「降りてくるのを待ちます」
私「神の使いか！」
昨日、
「授業はインプット、宿題はアウトプット」
と書きましたが（こちら）、今や授業はインプットでもない、虚無の時間になりました。
英語は好きなように聞いて、好きなように発音してね。とにかく、楽しいのが大事だから！
これがその中学校の英語教育のメッセージです。
この授業を受けて、受験に向かうんですね。
もう、学校で生徒を伸ばそうとか、変えようとか、そういう気持ちは微塵もないでしょうね。
読めないし書けないし意味をわかろうとしないし興味もないんですから。
英語の先生、シンディ・ローパーに髪の毛染められた上で殴られますよ？
「子どもが変わる！」
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