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2020.04.07 新潟県公立高校合格体験記【講師より】

新潟県公立高校合格体験記【講師より】

今回は、前回の新潟県公立高校合格体験記【教室生より】と合わせてお読みください。

 

 

こんなもんじゃない。

 

これが高校受験を終えた時の、生徒への感想でした。

 

この生徒は、中3の7月31日に入室。

これまでに塾に通った経験は一切なし。

学力的には、本人の自己分析通り、そんなに悪い訳ではないが、良いとは言えない、中ぐらいといったところ。

 

【実際に授業を開始した直後の感想】

 

<英語>

勉強してこなかった訳ではないだろうけど、正しい勉強方法についての知識がそんなにないかな、という感じ。

英語は勉強してすぐに結果に反映される訳ではないけれど、勉強を怠ると、じわじわ全体的に弱くなります。

単語、文法、アクセント、訳し方。

全体的に弱い感じを、全体的に底上げするのですから、結構エネルギーがいるかな、という印象。

 

<数学>

書くのが速い。

これはなんとかなるかも、と思いました。

速く書けるというのは、日々勉強をしてきた証拠です。

書けない生徒は、毎日書いていません。

また、これまで自学をちゃんとしてきた手の動かし方、左手の添え方でした。

塾に行っていなくても、ここまでできるんだ、というのは結構驚きでした。

 

ただ、「塾に行かないこと」の限界も見えます。

数学は、いかにして整理するか、ということが大事になります。

回り道をして結果を出してもいいけれど、ショートカットできるなら、じゃんじゃん使った方がいいです。

 

そもそも、数学は独学では伸びづらい科目です。

今、高校生を教えていますが、チャート式の解説は、数学が苦手な生徒にとって、賢すぎるんですね。

数学ができる人が極めてシンプルに説明をしているので、苦手な人にとっては「わからないことがわからないまま」で終わります。

この生徒も同様、数学の苦手分野(連立方程式)はばっちり残ったまま、中3の夏を迎えていました。

 

<国語>

現代文読解は大丈夫。

国語が強いのは、本当に安心します。

すべての科目は日本語で書かれています。

国語が強いのは、すべての科目に強くなる可能性がある、と言えます。

漢字もやっていけばなんとかなるだろう、と思えました。

最初から、本当に国語はよかったですね。

そういえば、おすすめの小説、映画も教えてもらいましたね。

 

<理科>

定期テストでは点数は取れていたのでしょう。

ですが、人間誰でも忘れていきます。

中1の時の内容は、相当抜けていたので、そこからきっちり復習しよう、とすぐに方針は決まりました。

 

<社会>

これも忘れていました。

社会については、内容把握をしないまま、闇雲に覚えていた感じがしました。

年号と出来事は力技で覚えられても、「なぜそうなったのか?」「その後どうなったのか?」というのが、理解できていませんでした。

ほかの科目は「解く」中心でいこうと思いましたが、社会に関しては結構喋って説明しないとな、と思った次第です。

 

<部活の経験>

最後の最後まで吹奏楽部をやっていたそうです。

「練習をさぼると音に出る」という体験があったおかげで、教室での勉強だけでなく、自宅でも勉強することが大事、ということを本人が理解し、そのことを私に言っていたので、しっかりしてるなぁ、と思いました。

 

・聞かれたことにすぐに答える反射力がある

・わからないことには、わからないと恥ずかしがらずに聞ける

・正しい解き方を知ったら、すぐに実行に移せる

 

ポテンシャルは高いはず。

けれども、受験までに勉強できる時間が限られている。

 

目標があれば、それに合わせた時間配分をしないといけません。

これまで通りの生活をしていれば、これまで通りの結果しか出ません。

 

なにか変えたい、と思った時には、「やるぞ!」と叫ぶよりも、具体的に何をやるかを決め、優先順位をつけ、愚直に取り組んでいくのが一番です。

 

「かつてない」

「強大な」

「力強い」

「政府をあげて」

「全力で」

「100%」

「徹底的に」

「守り抜く」

「絶対に」

「大胆な」

「これまでにない規模」

「前例のない」

「思い切った」

「きめ細かな」

「全国津々浦々」

「類を見ない」

「不屈の覚悟で」

 

 

布マスク2枚…!

 

 

宣言よりも、やる。

もう、やったもん勝ちなんですよね。

やる気とか、反省とか、悔しさとか、気持ちはもちろん大事です。

大事ですが、やらないと力はつきません。

 

入室してから、それはそれは解きました。

一番覚えているのは、受験3週間前、5教科すべてやること目白押しの時に、

「これ、2週間で全部仕上げて」

と英文法128ページのプリントを出した時に

 

「10日で仕上げます」

 

と言ったことです。

 

結局、ちょうど10日で仕上げてきました。

 

本人は

「本当は1週間で仕上げようと思ったんですけど、無理でした」

と言っていました。

ほかの教科もやることはあるんです。

そんな中、仕上げてきました。

 

「こんな時期に、こんなに生徒に課題を出していいんですか笑?」

「ブラック塾って言われるだろうねぇ笑」

 

みたいな話をしたのも、良い思い出です。

 

受験が終わり、すぐに高校数学の勉強に入りました。

ma・senkaは基本的に演習中心です。

もちろん、新しい単元をいきなり全部自分でやれ、とは言いません。

教えてはいますが、結局は自分で解けるようにならないと、実力がついた、とはならないのですね。

 

「丸暗記はダメ」

という人もいますが、暗記は重要です。

暗記以外の方法で、どうやって勉強するのか教えてほしいぐらいです。

 

もっといえば、

「勉強より大事なことがある」

とも言われます。

 

本当ですか?

 

コロナショックの前に、日本は消費税10%でGDPが7.1%も下がっていました。

社会保険料も馬鹿になりません。

そんな時、勉強してきた社員としてこなかった社員、どっちをリストラするか悩みますか?

悩まないでしょう。

 

これまで日本では同期、先輩、後輩、というビジネスにはどうでもいい人間関係が重要でした。

「社長に従順!」

「レッツ理不尽!」

「上司の顔色しか見るつもりはありません!」

こんな人でもめちゃくちゃ出世できました。

でも、もう、そうはいかなくなります。

 

考え方の違いが、生き方の違い、生き抜くことができるかどうか、につながります。

考え方は、学べば学ぶほど変化します。

時代は急速に変わっていっています。

 

今日、ハンコを押すためだけに満員電車に乗って出社している人が東京にはいるのです。

もう、先進国ではありません。

 

時代に合わせる、変化させる、適応させることで生き残れるのですから。

 

振り返れば、中学生には

「吉本興業社長の記者会見どう思った?」

「イギリスはどうしてEU離脱することになったんだろうね?」

「動画の授業、どう思う?」

いろんな質問を投げかけ、それぞれ答えてもらってきました。

 

「自分で考える」というのは「言うは易し」です。

ma・senkaは、幼児から高校生までいますが、「考えるステージ」がそれぞれちがいます。

 

これから、ますます考える力をつけ、問題解決能力を高めてほしいと思います。

 

 

今日は、新高1メンバーの多くが入学式です。

みんな、入学おめでとう。

学んで、学んで、将来社会貢献できる人材になってください。