消しゴムからわかる子どもの心理と論理的思考力
皆様は、お子様の消しゴムをどのくらいの頻度で買い替えているでしょうか。
2週間?
1ヶ月?
それとも1週間?
あるいは4、5日?
消しゴムには、良くも悪くも、今の子どもの心理状態が現れます。
今日は、消しゴムと子どもの心理の話です。
お子様が宿題をしている様子を見ていて、
「書くより消す時間が長くない?」
「むしろ、まず消して、それから書いてない?」
「どうしていつも左手に消しゴムを持ってるの?」
と思われたことはありませんか?
必死で消している姿を目にすると、
「一所懸命やってるなぁ」
と思うと同時に、
「なんですぐ消すの?」
「あれぐらいならOKと思うよ?」
と、少し気になることはないでしょうか。
「すぐに消す」
「とことん消す」
「いつまでも消す」
という行動の裏には、伸ばし方次第で大きな強みになる能力が隠れています。
「消す」行動の裏にある、
お子様の良い面
①完璧主義。高い美意識
「きれいに書きたい!」
「完璧に仕上げたい!」
という強い気持ちがあるからこそ、ほんの少しのズレ、はみ出し、とめ・はね・はらいのミスが許せないのかもしれません。
これは、物事を丁寧に進めたい、自分なりにちゃんとさせたいという真面目さや、高い完成度を目指す姿勢の表れです。
②間違いに対する真摯な姿勢
「間違えたままにしたくない」
「このままじゃダメ」
という思いが強く、すぐに修正したくなる、修正しないままでいられないというのは、与えられた課題に対し、真剣に向き合い、責任感を持って取り組もうとしている証拠です。
これらの特性は、将来、物事を深く追求したり、質の高い成果を生み出したりすることにつながります。
算数・数学では
「消さない勇気」
が論理的思考力を育てる
ですが、特に算数や数学の学習の場合、
「すぐに消す」
という習慣が、お子様の成長を妨げている可能性があります。
算数や数学では、
「最後に出た答え」
だけでなく、そこに辿りつくまでの
「途中の式」
が大変重要になります。
なぜなら、途中の式にこそ、お子様の思考プロセスが示されているからです。
すぐに消すお子様は、まだ
「思考プロセスの価値」
に気がついていないかもしれません。
①思考の可視化と振り返り
途中の式を残すことで、お子様は
「自分がどのように考えたか」
「どの段階で躓いたか」
目で見て確認できます。
ma・senkaの保護者の方でしたら、
「聞く認知」より「見る認知」が強いですね
言って伝えるよりも、目で見てわかるように伝えてください
と言われた方が何名かいらっしゃると思いますが、そのような方々のお子様は、
「式を消すか?それとも残すか?」
というのは、受験、進学において生命線になります。
②間違いからの学び
途中の式が残されていれば、
「なぜ間違ったんだろうか?」
を具体的に振り返ることができます。
しっかり振り返ることができると、同じ間違いを繰り返す確率が下がります。
間違えることは誰にでもあります。
大事なのは、
「同じ間違いを繰り返さないこと」
「同じ間違いを繰り返さないようにすること」
です。
③論理的思考力の育成
順序立てて式を書く練習は、物事を段階的に考え、筋道を立てて説明する、論理的思考力を育てます。
答えだけ書かれた答案は、エンタメで言えば一発ギャグです。
伝わればいいですが、
「ん?」
と一瞬でも思われたら受けません。
論理的思考はコントです。
いきなり現れて面白いことを言うのではなく、まずは設定、キャラクター紹介、おかしなことの積み重ね、そして最後に大笑いを取りに行く流れがいります。
小1でしたら、学校のテストはほぼ1つの式で解けますが、学年が上がると、必要な式の数も増えます。
できない子どもは、式が2つ必要なことを受け入れられません。
ですから、問題が難しくなり、大人なら
「絶対式書くわ」
「書かないと、こんなの覚えられないし」
と思うような問題も、まず、
「受け入れられない」
という気持ちが先に来ているので、なぜか暗算し、答えだけ書こうとします。
思考の足跡が残っていれば、どこで理解が止まったか、どこでミスをしたか、先生も保護者もわかります。
把握できれば、より的確なアドバイスができるようになります。
お子様の心と能力を育てるためにできること
①「間違えても大丈夫」という安心感を与える
とにかく消す子どもに共通しているのは、
「笑顔が少ない」
ことです。
真面目に取り組んでいるのですから、笑いながら消す必要はないですが、
「間違えてはいけない」
「完璧に消さないといけない」
という使命感、完璧主義がマイナスに出ると、過度にプレッシャーを感じ、終始表情が深刻になります。
間違えることは「悪」ではありません。
能力を育てることは、できないことをできるようにすることですから、
「できない」
「間違えた」
という経験は、成長している証拠です。
「学んでいる最中」
「賢くなっている最中」
であると、お子様に伝えてください。
②思考の足跡の価値を伝える
「この式があると、また今度似たような問題が出た時に思い出しやすいね」
「どうやって考えたか、ママにも教えてよ」
と、
「途中の式、消さないで良かった」
と思えるように、声をかけましょう。
たとえ間違えたとしても、
式を残すことがお子様の成功体験になるように、
親が演出することです。
くれぐれも話を聞いた後、
「この間も同じ問題間違えてたじゃない!」
「だから、ここは足すじゃなくて引くでしょ?」
と怒って終わらないようにお気をつけください。
お子様の心に残すのは、
「途中の式、消さないで良かった」
という成功体験です。
「こんなに怒られるなら、書かない方が得」
と、「消す成功体験」を積ませないことです。
③消さない工夫を勧める
式を書く場所を決める
間違えた場合、消さずに別のところに書き直す
色を変えて正しい式を書き足す
のような具体的な方法を勧めてみましょう。
子どもは大人とちがい、リカバリーの方法を知りません。
子どもの中には、
「答案用紙は汚しちゃいけない」
「テストというより作品」
のような思いの子どももいます。
その価値観もわからないではないですが、
「消すよりも残した方が、もっと賢くなれるよ」
とメッセージを送ってみましょう。
④とにかく前向きに
「なるほど!そう考えたか!」
「どうやって考えたか、よくわかるわ」
「ここ、間違えてたんだ。よく気がついて直せたね!えらいよ」
と、式を残したことをプラスに解釈、プラスにフィードバックしましょう。
まとめ
お子様の
「すぐに消す」
という行動は、真面目、丁寧であることの裏返しの場合がほとんどです。
ですから、まずは肯定することです。
その上で、
「思考のプロセスを大切にする」
という新たな視点が、小1でも小3でも小6でも、どこかで手に入れば、その時点からお子様の論理的思考力は伸びていきます。
論理的思考力は、生涯に渡って伸びる可能性があると言われています。
可能性に蓋をするのは、
「すぐに消す」
です。
式を残せば、可能性も残ります。
いつかお子様の口から
「式、残しといて良かった〜!」
という声が聞こえてくるといいですね。
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