やり抜く力とあきらめない心の育て方 0から7、7から10
「かくかくしかじか」
第3巻54ページに
「スパルタ式で0から7まで無理やり持っていく」
「7まできた生徒を技術的指導で最後の一押し、10まで持っていく」
という言葉があります。
漫画では、
「0から7、7から10」
を指導する側からの言葉として書かれていますが、
「0から7、7から10」
を、子どものタイプとして教育説明会や個人面談で話したことがあります。
問題の意図を素早く理解し、0から7にすぐに到達できる一方、最後の10までやり切る馬力に欠ける生徒を何名も見てきました。
ものわかりが良いと、まず間違いなく「賢い」と思われます。
親が賢いと思い、子どもも自分が賢いと思うと、7まで到達すると、
「本気出せば、10までぐらいすぐに届くよね」
と、親子揃って思います。
今日は、このことについての話です。
幼児や小学生ですと、
「1を聞いて1知ってくれれば十分」
と思って日々指導していますが、時々
「1聞いて3わかる」
ぐらいの子どもが現れます。
そのこと自体は良いことなのですが、
「この子も7で終わるのかな。8まで行ってほしいな」
と、同時に思います。
0から7までは認知力の世界ですが、7から10は執念と復元力の世界になります。
急に精神論のようになりますが、能力というより、日本では精神論のように捉えた方がいいと思います。
執念(やり抜く力)
目標を達成するために、どのような困難があったとしても諦めず、努力を続ける力
復元力(あきらめない心)
たとえ失敗したり、うまくいかないことがあったりしても、そこから立ち直り、再び前進する力
この2つが、7より先に進むために、どうしても必要と思っています。
0から7にするのが得意な子どもは、賢いという印象です。
7から10にできる子どもは、信頼できるという印象です。
親子揃って
「賢い」
と思い、
「本気でやればできるのに」
と思っているのに、なぜかそういう場面に限って毎回号泣したり、急に飽きたり、興味をなくしたり、評価なんてどうでもいいと思ったりしているお子様、ご家庭にいませんでしょうか。
「なんか、チャンスに弱いよね」
と思ったことはないでしょうか。
そのような子どもの場合、知性を求めるだけでは、現状はあまり変わりません。
知性は、0から7で、もう飽和状態です。
「チャンスに弱い」
「本気出したら絶対できるのに、なんでこのタイミングで飽きるの?やめるの?嘘でしょ?」
と思うことがある場合、7から10に進む世界に入っていますので、ルールブックが変わります。
パッとわかってサッとやる認知の世界から、じっくりコツコツ、地道に執念深く取り組み、決してあきらめない気持ちが大切になります。
やり抜く力とあきらめない心を育てるために、教室で取り組んでいること
1.成功体験
たとえ簡単だと思っても、
「できた!」
という達成感は大事です。
また、
「全部自分でやったんだ?すごいね!」
「これ、さっきとちがう積木に変えたんだ。よく考えたね!」
と、最後までやり切ったこと、工夫したことを具体的に言葉にしています。
2.ちょっと難しいことにもチャレンジ
たとえ子どもが少し嫌がっても、これまでの出来と潜在能力を考えると、
「おそらくできるだろう」
「きっとできるはず」
と思える課題を、タイミングを見て出しています。
「はじめは無理と思っていたけど、やってみたらできた」
という達成感は、自分の限界を超えたという新鮮な感動につながります。
3.失敗から学ぶ
失敗する、うまくいかないというのは、挑戦している証拠です。
成長は、できないことができるようになることです。
今よりもっと上を目指すなら、
「できない!」
と思うことに取り組むのは大正解です。
「どうしてうまくいかなかったんだろうね?」
「できそうだったのにね」
「次はどうする?」
と、取り組み方、考え方を変えることであきらめない力を育てます。
4.少し年上の先輩は最高のお手本
幼児にとって小学生は、少し先の未来の自分です。
同じ時間、同じ場所で同じ様に課題に向かっている姿は、
「自分にもできるかも」
という強烈な刺激になります。
少し年上の先輩の姿は、親よりも身近で真似をしやすく、具体的な行動も理解しやすいです。
また、年上の子どもの成功体験を共有することは、さらに
「自分にもできるかも」
と思えるようになります。
素直で吸収力の高い幼児期に、年上の子どもたちと同じ環境で過ごし、成功体験を共有することは、前向きで明るくあきらめない気持ちを育てます。
目の前で、
「できました!」
の声を聞くことほど効果的なものはありません。
自宅で、親と一対一で向き合って、
「きっとできるよ。ほら、ママはできた」
と言われても、
「いやいや。ママは大人だから!」
という気持ちになりますが、1歳上、2歳上ぐらいの先輩の姿を見ると、
「自分にもできるかも」
「絶対できる!」
「できなきゃおかしい!」
「だって、今⚪︎⚪︎ちゃんができてたもん!」
と、課題が完全に自分事になり、集中して取り組むようになります。
1から3はご家庭で、4は教室で、ということになりますが、私としましては、4の効果をこれからも高めたい、高め続けたいと思うばかりです。
教室を見渡せば、小学校受験に合格した生徒がいて、英検3級に合格した小学生がいて、算数が終わり数学をやっている小学生がいて、小学校の漢字が終わり中学レベルの漢字検定4級に合格した生徒がすぐそこにいます。
「自分にもできるかも」
「絶対できる!」
「できなきゃおかしい!」
「だって、目の前の⚪︎⚪︎ちゃんができてるんだもん!」
と子どもが確信を持って勉強に集中できます。
20年前と比べて、一番の遊び相手が友だちではなく、母親という子どもの割合が劇的に増えたそうです。
そのような環境が子どもたちにとって当たり前になっていますので、少し年上の子どもから学ぶというのは、私たち大人が思う以上に刺激的なことだろうと思います。
子どもの心を動かすのは、
「誰がやってできたか」
という事実です。
「ほら、ママはできた」
が子どもに刺さっていないなら、何かアプローチを変えることです。
昨日、待ちに待った令和7年度新潟県公立高校入試「学力検査の概況」が発表されました。
>>>
7年度も、例年と同様、英語・数学・理科の平均点が50点以下です。
「おうち英語」という言葉がこれだけ普及しているのですから、もっとできても良さそうなものですが、なかなかそうはうまくいかないものです。
おそらく幼児あるいは小学生のうちに0から4ぐらいまではサラッと進み、
「こんな短期間で覚えられるなら、本気出したら英検3級なんてあっという間ね」
と油断して、英検4級合格を手にして高校受験に臨むレベル止まりの中3はかなりいると思います。
中学生になっても基本姿勢が「0から7」の場合、「賢い子」ではなく「賢そうな子」止まりです。
学年が上がれば上がるほど、
「うわっ!めんどくさ!」
と思うことをどれだけ地道に執念深く最後まで覚え切るかの姿勢を問われます。
そこでドロップアウトしていくのは、幼児期に
「本気出せば、10までぐらいすぐに届くよね」
と思っていた親子です。
一瞬で認知し、一瞬で0から7まで辿り着いたあの時の快感が14歳になっても忘れられず、まだ
「本気出せば」
なんて思っていたら、英語と数学で50点以下の点数を取る、どこにでもいるごくごく平均的な生徒のひとりになってしまいます。
幼児や小学生という低年齢のうちに、7から10まで進む成功体験を親子で共有することです。
私が観測する限り、「0から7」が忘れられない14歳は、大人になっても「認知の良さ」と「要領の良さ」をアピールします。
「やったらできるのにな、って昔からよく言われた」
というのを、本人は期待されていたと勘違いしていますが、実際は
「だからその程度なんだよ」
の裏返しです。
年収がもっと高くても良さそうなのに、なぜか今ひとつなのは、
「やりそうだけど、結局やらない」
と経営陣に見抜かれているからです。
7から10は、やっぱり大変なことです。
大変ですから、やり切る人は
「本当にそのことが好きな人」
に限られます。
好きである、時間を忘れて夢中になれるような環境設定、これからもしていきたいですね。
2024年新潟大学附属長岡小学校に合格しました。
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新潟大学附属長岡小学校15名受験全員合格(2024年12月18日)
2024年新潟大学附属幼稚園に合格しました。
>>>
お問い合わせはこちらから
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1歳〜小5は無料体験授業、小6〜中3は三者面談&無料体験授業になります。
体験について、直接聞きたい方は
0258-86-6341(無限に皆良い子)
に電話をして、
「無料体験授業希望です」
とお伝えください。
(9:30-11:30,1:30-6:00)
※駐車場は教室東隣、川崎東パーキング②③です。
・お友だちと一緒に体験できますか?
・兄弟同時に体験できますか?
・ちょっと質問いいですか?
等、気になることがある方は、遠慮なくお電話ください。
授業を通して、どの子も姿勢や集中力、認知力、自制心、論理力等が育ちます。
受験の有無に関係なく、子どもの持っているはずの能力を最大限伸ばしたい、という方にとっては、納得していただけるかと思います。
ma・senkaは、
・子どもの可能性を信じる方
・子どもが将来夢を持ったとき、叶えられる可能性を育てたい方
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にとって、最適な教室でありたいと思っています。
ma・senka教室生の幼稚園・小学校・中学校
おかげさまで、下記の園、小学校、中学校から通塾、または体験に来られています。
長岡市だけでなく、新潟市、上越市、見附市、三条市、柏崎市、魚沼からも毎週通われている生徒がいます。
いつもありがとうございます。
東部川崎保育園
帝京長岡幼稚園
新潟大学附属幼稚園
長岡みのり幼稚園
長岡和光幼稚園なごみ保育園
長岡天使・聖母幼稚園
希望が丘保育園
富曽亀保育園
花園みどり保育園
東部保育園
東部第二保育園
関原保育園
新保保育園
新組保育園
双葉保育園
長嶺保育園
柏保育園
みしま中央保育園
岡南こども園
けさじろ保育園
ひごし中央こども園
みどりこども園
こどもけやき苑
くろじょうこども園
めぐみ野こども園
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見附天使幼稚園
ホップこども園
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川崎小学校
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富曽亀小学校
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三条高校理数科
長岡高校理数科
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そうすると、子どももさらに学ぶ意欲が高まります。
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