とりあえずやってみる。とりあえず手を動かす。

見た瞬間に解き方がわかる問題は、年齢が上がれば上がるほど減っていきます。

見てもわかなないので、手を動かして、少しずつわかることを増やすしかありません。

ここで、小さい頃に人にやってもらうのが当たり前だった子はふるいにかけられます。

 

わかっていても、実行しません。

 

現実世界では、実行あるのみです。

 

「わかってました」

 

「知ってました」

 

「やろうと思ってました」

 

は、どの記録にも残りません。

もちろん点数にも反映されません。

 

手を動かしていないのに、

 

「この子は頭ではわかってますから」

 

「失礼なこと言わないでください」

 

と親がガードするのは、不合格率を上げる行為です。

 

ふつうに考えて、受かる理由がありません。

 

「頭ではわかってました？じゃあ書けばいいのに」

 

それで終わりです。

 

「頭ではわかってたんだ！それは賢いね！」

 

と、いつまでも褒めてもらえると思ったら大間違いです。

 

ですが、できない子ほど、その快感、その成功体験が忘れられず、手を動かさずに評価されるポジションを取りに行きます。

なので、落ちます。

 

子どもがどんな性格であろうと、能力バランスがどうであろうと、親がかばうことができる期間は限られています。

 

「頭でわかってるんだから十分でしょ！」

 

とキレまくったところで、紙に書かないと1点にもなりません。

逆に言えば、書きさえすれば点数になります。

 

「とりあえずやってみる」

 

「とりあえず手を動かす」

 

が板についていない子どもは、受験の世界では圧倒的に不利ですし、社会に出てからも評価される理由がありません。

 

ma・senkaに通われる方や、この記事を読まれている方の中には、

 

「脳で勝つ」

 

と思っている方もいると思います。

それはそれでいいのですが、実際は

 

「手で勝つ」

 

「口で勝つ」

 

の方が重要です。

 

いくら頭に入ったと思っても、書けない、言えない、では加点されません。

個性とか、この子らしさも大事ですが、出力されてもいないものを評価するのは、ふつうは無理です。

ですから、外に向けて表現する課題に日々取り組んでもらっているのです。

 

「この子、あんまりできないよね」

 

と思われている親が、自信満々でいる理由は、

 

「うちの子の脳は凄い」

 

で止まっているからです。

脳が凄いのなら、ちゃんと外に出して、まわりから見てわかりやすい形にすることです。

 

舞台に立つ役者が

 

「客が悪い」

 

と言わないように、勉強する人も、

 

「これなら皆さん納得してくれますよね？」

 

というところまで、わりやすく提示することです。

 

脳で勝つより、手で勝つ、口で勝つことです。

外に向けて表現する姿勢は、その子の社会性を育てることにもなります。

脳で勝つことにとらわれると、他者への意識を欠いたまま成長するので、人間関係で苦しみ、その能力を発揮する機会を得られないまま30代を迎えます。

 

できる生徒の手は動いています。

できない生徒の手は止まっています。

手に、脳が動いているかどうか出ています。

 

教育に熱心な方ほど、脳で満足せず、

 

「手を育てる」

 

「口を育てる」

 

つもりで、関わってみるといいと思います。

 

2022年新潟大学附属長岡小学校、附属幼稚園に合格しました。

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新潟大学附属長岡小学校受験5名合格（2022年12月）

新潟大学附属幼稚園受験3名合格（2022年10月）

 

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