「癖なんで」で済まさないことです。

短時間でできるようになるのなら、楽な話です。

できるようになったとしても、より速く、より正確に、とハードルは上がります。

完成度を上げるには、想像していたより量と時間が必要になります。

 

その見積もりは、親によってちがいます。

 

「これぐらい普通ですよね」

 

「私が子どもの頃はもっとやってました」

 

という方もいれば

 

「学校の宿題だけで十分」

 

「頭が良い子は何もしなくてもできる」

 

という方もいます。

 

「うち、特に何もしてないよ」

 

というのは、人によっては癇に障る表現です。

 

「何もしていなくても、望んだ進学、望んだ就職、望んだ収入が得られるなんて…」

 

と、複雑な気持ちになります。

 

実際、その人が何もしていないということはありません。

ふつうの人から見ればかなり特殊なことを長い年月続けていたりしますが、その人にとってはそれがふつう、習慣になっているので、

 

「特に何もしていない」

 

という表現になるだけです。

 

「何もしていない、なのに結果を出せてる子ども」

 

というのに憧れる親も一定数いるようですし、短時間、効率的を求める親はもっといるでしょう。

ですが、それが可能なのは能力に恵まれた子どもだけです。

親が何かで知って、真に受けて

 

「何もしない」

 

を実践したところで、

 

「だらだら」

 

という表現がぴったりの子どもが仕上がるだけです。

 

親は何もしない子どもを見ても可能性を感じ取れる特殊能力を持っていますが、世間は感じ取ってくれません。

 

「こんなにアピールしてるのに、まだ足りませんか？」

 

というぐらい結果を見せつけないと、世間に受け取ってもらえません。

かわいらしい草食ではなく、戦う肉食の気迫が必要です。

 

集中している子どもからも気迫を感じます。

気迫を感じるのは、両手がしっかり使えているからです。

 

学力は左手で決まります（左利きの場合は右手）。

できない子どもは、まず左手が机の下です。

出ていても、肘をついていて機能していません。

できる子どもは左手で紙を押さえます。

勉強中、左手に役目がない子どもは、それだけで上限が決まります。

中学生には

 

「左手が消えたら○○高校は絶対無理」

 

と言っています。

わざわざ

 

「絶対」

 

をつけて言っています。

無理なものは無理だからです。

可能性は脳の中だけにあるのではありません。

左手にもあります。

 

だいたい、片手で書くなんて単純に失礼です。

他人に見せる姿ではありません。

やってもいいですが、

 

「世間からの冷たい目と、決して上がるはずのない学力を受け入れる覚悟がありますか？」

 

とは思います。

 

姿勢を直す、姿勢をつくるには時間がかかります。

 

「癖なんで」

 

で済まさないことです。

 

子どもの成長のきっかけは、どこにあるかわかりません。

ですから、何かに気づくのは貴重です。

変わるきっかけは毎日どこかにあります。

変われるなら、成長できるなら、どんな機会でも活かしたいものです。

 

2022年新潟大学附属長岡小学校、附属幼稚園に合格しました。

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新潟大学附属幼稚園受験3名合格（2022年10月）

 

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