無理な理由はプライドの高さです。

 

私から見ますと、家でも十分集中して勉強していそうな気がする教室生です。

毎回3時間ぐっと集中して課題に取り組んでいます。

3時間集中して取り組むと、かなり色々なことができるようになります。

知識も増えます。

 

教室に来た時と、3時間後に帰る時では別人です。

来る前には知らなかったことを知り、一段レベルアップして帰宅します。

 

親が

 

「これぐらい、この子がやる気になればすぐできるようになる」

 

と想像していても、まわりからは

 

「なにもしてない」

 

「なんの変化もない」

 

と思われています。

中高生なら「評定」という現実が残ります。

 

期待する。

夢を見る。

それはそれ、です。

 

現実的に、

 

「今日、何をしましたか？」

 

「今日、何ができるようになりましたか？」

 

「今日、何を覚えましたか？」

 

という問いを自らに突きつけて、

 

「いや、特に」

 

というのでしたら、時間がもったいないです。

 

勉強することで学べるのは、時間の貴重さです。

 

「時間って、こんなにないんだ」

 

と気がつくことです。

 

なんでもやってみればわかりますが、すぐに身につくことはそうそうありません。

また、すぐに身につくような技術は、長らく我が身を助けません。

すぐに身につくものは、すぐに役に立たなくなります。

 

また、身につけたと思っても、すぐに忘れます。

 

「前できてたのに」

 

と思うことを綺麗に全部忘れます。

そのため、継続が必要になります。

 

自称進学校には、

 

「本気を出せば簡単に逆転できる」

 

と思っている

 

自信過剰の努力不足怠惰自堕落勘違い野郎

 

がキングダムの大群並みに集まっています。

 

ん？

今、遠くの方で咆哮が聞こえませんでしたか？

 

はやく誰か肩を叩いて、

 

「いや、もう君は追いつけないんだよ」

 

と諭してあげましょう。

 

逆転は不可能ではないですが、今のままでは無理です。

 

 

無理な理由はプライドの高さです。

 

 

なぜ、今そんなにくすぶっているかというと、自己流の勉強を通してきたからです。

わがままな勉強法のせいです。

 

わがままと言われる性格であってもいいですが、勉強ができるようになりたければ、できるようになるための型を身につけないと、差は縮まるどころか広がる一方です。

 

生徒本人が

 

「やればできる」

 

と思い、親も

 

「私の子どもだから絶対逆転できる」

 

と思う親子にそんなに世間は甘くないです。

 

自信はある。

でも、手は動かさない。

当然覚えるべきことも覚えない。

 

これほどタブレット学習とか言われていますが、長岡市内の公立中学校ではGWに

 

「漢字500個書く」

 

という宿題が出ています。

英単語も暗記しないといけません。

地理も暗記しないといけません。

 

地味な課題に思えますが、全部きっちりやりきって、やっと評定がもらえます。

逆転信仰の人は、まず、2年間に渡って評定を得ていないので、実際は逆転の可能性はありません。

 

これほど推薦入試が増えている中、

 

「とりあえず推薦入試は無理で〜」

 

というのは、親が一番考える

 

「子どもの可能性を広げる」

 

から程遠い選択肢です。

 

 

はじめの第一歩が「その他」。

 

いや、これはつらいですよ。

 

これでは進路指導の先生も頭を抱えます。

また、生徒に伝える言葉を選びます。

このご時世です。

生徒に伝える言葉、絶対に間違えてはいけません。

 

 

「1日3時間勉強した」

 

と聞いた瞬間、

 

「うちの子だってやろうと思えばいつでもできるわ！」

 

と脊髄反射する親の子どもは、まず、現在勉強していません。

今勉強していればカチンときませんし、怒りもしません。

 

プライドの高い子どもほど正しい勉強法を知るべきです。

ただ、プライドが高いのでそれは拒否します。

結果、勉強はできず、心の焼け野原にプライドの黒い花だけがどす黒く咲き誇ります。

 

そんな人、危なくて会社は雇いません。

職場にいたら怖くて落ち着きません。

 

で、その割に仕事はできないっていう。

 

 

早い内に

 

「勉強って、こうすればよかったんだ」

 

「学ぶことが楽しいって、本当にあるんですね」

 

を知ることです。

 

これは幼児教育、早期教育も同じです。

楽しさがあれば続きます。

続けば伸びます。

この流れに乗れば、苦労なく遠くまで進むことができます。