子どもの勉強に対する姿勢、太陽タイプ？月タイプ？

太陽や月というのは、ここでは性格が明るい、暗い、という話ではありません。

 

遊びは、自ら積極的にします。

勝手に考え、勝手に手を動かし、いつまでも続きます。

この主体的な行動が太陽のように思えます。

 

一方月は、多くの子どもにとっての勉強がそうかな、と思います。

自分からは始めないのですが、誰かに勧められたり、刺激を与えられたり、友だちが勉強しているのを見たりすると、

 

「じゃ、やってみようかな」

 

と思うタイプです。

勉強そのものが好きで、ライバルはいつでも自分、と言い切れるなら、それは勉強に対して太陽の面で向かっています。

ですが、多くの子どもは、実際は

 

「まわりがやっているから」

 

というのが勉強する大きな理由と思います。

まわりに感化されるのは、大切なことです。

出会いを活かせる生き方です。

幼児、小学生でも、ライバルというと言葉が刺々しいですが、

 

「感化し合ってるなぁ」

 

と思う関係は見られます。

 

親が子どもに望む姿は、太陽のように自ら進んで勉強する姿です。

遊びの面では太陽でも、勉強の面では月の子どもの方が多数です。

ですから、

 

「みんな勉強してる」

「みんな集中してる」

 

という環境に身を置くこと刺激になり、勉強が進みます。

集中して勉強が進む効率的な学習ができます。

 

まわりを意識するのは悪いことではありません。

それどころか、ずっと意識し続けられるライバル、切磋琢磨できる仲間を持ち続けた方がいいと思います。

 

高校受験合格後、塾を辞めた瞬間凋落の始まる高校1年生が全国にいます。

 

「自分の力で合格したんだ。これからは1人で勉強できる」

 

と勘違いした人です。

塾という環境で、どれだけやる気にさせてもらったか、やる気がない時でも継続することができたか、

「みんな頑張ってる。自分も頑張らないと」と、気持ちを勉強に向け直すことができたか、全くわかっていない人たちです。

どれだけ下駄を履かせてもらって合格できたのか、配慮してもらってここまで学力が上がったのか、全くピンときていない人たちです。

 

本当は月なのに、

 

「私って太陽？」

 

と勘違いした人に待っているのは悲しい結末です。

月なら月で、勉強している人たちから思い切り影響を受けることです。

できる人の行動を真似することです。

真似してみて初めて気がつくことがあります。

ここで、

 

「真似したら何がわかるんですか？」

 

と思わないことです。

目の前にできている人がいる、目の前に成功事例がある、それでも真似する気にならないというのは、そんなに勉強ができるようになってほしいとは思っていない人です。

 

 

目の前にできている人がいるのに、それはスルー。

「なにかもっと良い方法ないですか？」

 

目の前に成功した人がいるのに、それはスルー。

「たまたまうまくいっただけでしょ？」

 

 

勝ちたい人、成功したい人はこのようなことを言いません。

 

勝ちたい。

成功したい。

それでも自分のやり方を尊重してほしいというのは、よっぽど我が強いのです。

 

素直に真似することです。

 

「どうしてあんなにできるんでしょう？」

 

と聞くことです。

真似した人から、

 

「言われた通りにやってみたんですけど、しんどいです」

 

と言われたことがあります。

ここで伝えるのが、コツです。

 

マニュアルはすぐに伝えられます。

コツは、やってみた人にしか伝えられません。

人それぞれに、伝えるコツがちがうからです。

 

結局、コツを手に入れ伸びていく人は、スタート時点で素直な人です。

 

太陽タイプで、自らガンガン勉強できているなら、頑固で聞く耳持たずで結構です。

「月タイプかなぁ」と思うなら、真似する、刺激を受ける、切磋琢磨できる環境で学ぶのがいいと思います。

 

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。